マンション浴室リフォームの注意点|補助金や失敗しないコツも解説

マンションに長く住んでいると、「そろそろお風呂をきれいにしたい」「もっと上質な浴室にしたい」と感じることもあるでしょう。水回りをリフォームすることで、住宅の資産価値の維持・向上につながるだけでなく、住み慣れた家で暮らし続けながら、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上も期待できます。
また、不動産会社や賃貸オーナーの方であれば、「費用を抑えながら、入居者に選ばれやすい浴室にしたい」とお考えでしょう。
マンションの浴室リフォームでは、管理規約や費用の内訳などを細かく確認することが大切です。知らずに進めると、希望する工事ができなかったり、予想以上に費用がかかったりすることもあります。
この記事では、マンションの浴室リフォームで失敗しないために知っておきたい注意点を、わかりやすく解説します。
マンションの浴室リフォームの注意点【工事編】

マンションの浴室リフォームでは、戸建てとは異なる注意点があります。はじめに、施工前に確認しておきたいポイントを見ていきましょう。
マンション管理規約を確認する
マンションの浴室リフォームで、まず確認しておきたい注意点が管理規約です。
マンションでは、専有部分をリフォームする際にも一定のルールがあるケースがほとんどです。「自分の部屋だから自由に工事できる」とは限らないため、事前の確認が必要です。
例えば、国土交通省の「マンション標準管理規約」では、専有部分のリフォームについて、次のような内容が示されています。
- 共用部分やほかの住戸に影響する可能性がある工事は、管理組合の理事長の承認が必要
- 申請時には、設計図・仕様書・工程表などを提出する
- 管理組合は、必要に応じて工事箇所を確認・調査できる
- 工事後に共用部分やほかの住戸へ影響が出た場合は、工事をした区分所有者が責任を負い、必要な費用を負担する
- 承認不要の工事でも、騒音、振動、臭い、業者の出入りなど、管理組合が事前に把握する必要がある場合は、届出が必要
参考:国土交通省|マンション標準管理規約(単棟型)をもとに筆者作成
上記は、国土交通省が示す管理規約のひな形であり、ルールの内容はマンションによって異なります。実際に、浴室リフォームを進める前に管理規約を確認し、必要な申請を早めに進めておきましょう。
|
リフォーム会社アソシクリエイトでは、施主様や発注企業様に代わり、管理組合への事前申請から近隣への挨拶まで、全工程を専属のスタッフが工事完了まで手厚くサポート致します。 こちらのお問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。 |
希望する浴室サイズに交換できるか確認する
浴室サイズも、マンションの浴室リフォームで押さえておきたい注意点です。
「せっかくリフォームするなら、今より広いお風呂にしたい」と考える方も多いでしょう。しかし、マンションでは希望するサイズのユニットバスを設置できるとは限りません。
次のような建物の構造や配管条件によって、設置できるサイズが制限されることがあります。
- 梁や柱
- 給排水管の位置
- 洗面所との間仕切り壁 など
また、築年数の古いマンションでは、現行のユニットバスと寸法や構造が合わないケースもあります。浴槽を広くしたい場合も、周囲のスペースや配管の位置によっては希望どおりに交換できないことがあります。
カタログだけで商品を決めず、契約前にリフォーム会社へ現地調査を依頼し、設置可能なサイズを確認してもらいましょう。
給排水管の状態を確認する
築古マンションでは、浴室だけでなく給排水管の状態も重要な注意点です。
古い配管では、浴室の解体後に腐食や劣化が見つかることがあります。その場合、配管交換が必要になり、追加費用が発生することもあります。
長期間配管を交換していない場合は、浴室リフォームに合わせて更新できるか、更新する場合はいくら費用がかかるかを施工会社に確認しておきましょう。
また、排水管の位置や高さも注意したいポイントです。排水口の位置が新しいユニットバスと合わなければ、希望する設備を設置できなかったり、浴室の床を高くしたりする必要があります。
リフォーム会社の現地調査では、排水口の位置だけでなく、床下のスペースや排水勾配まで確認してもらいましょう。これらの箇所の確認不足は、施工後の排水トラブルやリフォームの失敗につながることがあります。
追い焚きなどの設備を追加できるか確認する
浴室リフォームで新しい設備を追加するときも注意が必要です。
特に注意したいのが、追い焚き機能を付けたい場合です。追い焚き機能はユニットバスを交換するだけでは追加できません。対応する給湯器や追い焚き用の配管が必要になるため、現在の設備によっては給湯器の交換や新たな配管工事が必要です。
また、マンションの構造や既存の配管状況によっては、追い焚き用の配管工事が難しい場合もあります。希望する機能がある場合は、「設置できるか」や「追加費用がいくらかかるか」を事前に施工会社へ確認しておきましょう。
工事中の騒音や搬入に配慮する
工事中の騒音や資材の搬入も、マンションの浴室リフォームで見落としやすい注意点です。
浴室リフォームでは、ユニットバスなどを解体・設置する際に、大きな音や振動が発生します。また、職人の出入りや資材の搬入で、エレベーターや共用廊下を使用します。
そのため、工事をする際は、隣接する住戸や上下階に工事の日時や期間をあらかじめ知らせておくと、トラブルを防ぎやすくなります。
特に過去に騒音のクレームがあった近隣の方には、工事日程や作業時間を丁寧に伝えておくことが大切です。必要に応じて、事前に丁寧に挨拶しておくと、理解を得やすいでしょう。
マンションの浴室リフォームの注意点【費用編】

マンションの浴室リフォームでは、工事内容だけでなく費用面の確認も大切です。相場や総額をしっかり把握し、必要以上に費用を払ったり、予想外の追加費用が発生したりする失敗を防ぎましょう。
浴室リフォームの相場を把握する
マンションの浴室リフォームを検討する際は、おおよその相場を必ず把握しましょう。
特に、ユニットバスを交換・設置するリフォームでは、浴槽や壁、床などがセットになっており、選ぶ商品や施工内容によって費用が変わります。相場を知っておけば、見積もり金額が妥当かどうかを判断しやすくなります。「相場より高いのでは?」と感じた場合は、ほかの施工会社からも見積もりを取って比較してみましょう。
一例として、さいたま市を中心にマンションの浴室リフォームを行っているアソシクリエイトの場合、費用の目安は次のとおりです。
|
リフォーム内容 |
費用の目安 |
|
ユニットバス交換 |
100万円~ ※材工、産廃、石綿調査含む |
|
在来浴室からユニットバスへの変更 |
110万円~ |
|
浴室+洗面所全面リフォーム |
浴室工事費用+50万円~ ※内装工事、洗面化粧台含む |
※エンドユーザー向けの費用目安です。不動産会社やオーナー様は直接こちらのお問合せフォームより、お気軽にお問い合わせください。
上記はあくまでも目安です。実際のマンションの浴室リフォーム費用は、次の内容で変わってきます。
- ユニットバスのグレードやサイズ
- 浴室の状態
- 配管の位置
- 追加工事の有無
また、既存の浴室を解体したところ、構造部や断熱材などの劣化が見つかるケースもあります。その場合は補修工事が必要となり、当初の見積もりより費用が増えることがあります。
見積もりは工事範囲と総額を確認する
マンションの浴室リフォームでは、ユニットバス本体の価格だけで業者を選ばないことも注意点です。本体価格が安く見えても、施工費や撤去費などを加えると、想定以上の費用になることがあります。
具体的に、浴室リフォームでは、主に次のような費用が発生します。
- ユニットバスなどの本体代
- 既存浴室の解体・撤去費
- 廃材処分費
- 給排水・配管工事費
- 電気工事費
- ユニットバスの組立・設置費
- 下地補修費
- 洗面所など周辺部分の内装工事費
複数社から相見積もりを取る場合は、金額だけでなく、工事範囲もそろえて比較しましょう。例えば、一方には洗面所の壁紙交換まで含まれ、もう一方は浴室工事のみという場合、総額だけではどちらが安いのか正確に判断できません。
いずれにしても、浴室リフォームの費用は、総額で比較し、高いか安いかを判断しましょう。追加工事が想定される場合は、予備費も含めた概算総額を出してもらうと安心です。
また、「浴室工事一式」「配管工事一式」など、内容が分かりにくい項目があれば、どこまで施工するのか確認しておくことも大切です。見積もりの工事範囲を明確にしておけば、工事範囲の認識違いによる追加費用のトラブルを防ぎやすくなります。
賃貸マンションなら費用対効果を考える
賃貸マンションの浴室リフォームでは、設備のグレードを高くすればよいとは限りません。家賃設定や入居者ターゲットに合わせて、必要な機能を選ぶことが大切です。
一例として、家賃を抑えた物件であれば、シンプルなユニットバスでも十分なケースがあります。一方、家賃帯が高いマンションでは、浴槽のサイズやデザイン性、浴室乾燥機や追い焚きなどの設備が物件の競争力につながる場合があります。
最終的に、マンションの浴室リフォーム費用については、次の3つの視点で総合的に考えるのがポイントです。
- 家賃とのバランス
- 入居者から選ばれやすくなる効果
- 入居者満足度
マンションの浴室リフォームでよくある失敗

マンションの浴室リフォームでは、予算管理、サイズ選び、管理組合の申請など、事前に押さえておきたい注意点があります。よくある失敗パターンを知り、後悔のないリフォームにつなげましょう。
予算を大きくオーバーした
マンションの浴室リフォームでは、工事を始めてから追加費用が発生することがあります。
例えば、浴室を解体したところ下地や断熱材の傷みが見つかったり、配管の補修や交換が必要になったりするケースです。その結果、当初の見積もりより工事費用が高くなることがあります。予算を考える際は、追加工事の可能性も見込んでおくことが大切です。
また、解体時に建材からアスベストが検出された場合は、飛散・ばく露防止のための適切な措置を講じたうえで廃材を撤去する必要があります。そのため、10万円程度の追加費用が発生することがあります。
「追加費用が発生する可能性がないか」をリフォーム会社に確認した上で、ある程度の余裕を持って予算を設定しましょう。
思ったより浴槽が狭かった
カタログに記載されたサイズだけでユニットバスや浴槽を選ぶと、「思ったより狭かった」と感じるケースもあります。理由は、同じサイズでも、次の要素によって、実際の使用感が変わるからです。
- 浴室や洗面所の間取り
- 浴槽の形状
- 浴槽の深さ
- 洗い場の広さ
浴槽選びの注意点は、数字だけで判断しないことです。可能であれば、メーカーやリフォーム会社のショールームで実物を確認することをおすすめします。
管理組合への申請が遅れてしまった
マンションの浴室リフォームでは、管理組合への申請をスムーズに進めることも重要な注意点です。
前述のように、マンションによっては工事前に管理組合への申請が必要になります。マンションのリフォームに不慣れな業者が担当すると、必要書類の準備や手続きに時間がかかり、承認が間に合わず施工日を延期しなければならないケースもあります。
その点、マンションの工事に慣れたリフォーム会社であれば、必要書類や申請方法を把握していることが多く、管理組合への手続きもスムーズに進めやすくなります。
オプションを付けすぎた
リフォームする浴室にさまざまな機能を追加したものの、実際にはほとんど使わなかったという失敗もあります。代表的なオプション例は次のとおりです。
- 浴室テレビ
- 高機能シャワー
- ミストサウナ
- ジェットバス
- 照明のグレードアップ
これらのオプションを増やすほどリフォーム費用は高くなります。また、設備によっては掃除やメンテナンスの手間が増えることもあります。
設備選びでは、「本当に必要な機能か」を見極めることが大切です。使用頻度や費用、メンテナンスの手間まで考えて選びましょう。
マンションの浴室リフォームで使える補助金はある?

マンションの浴室リフォームでは、工事内容によって国や自治体の補助金を利用できることがあります。リフォーム費用を抑えられる可能性があるため、工事を検討する際は、利用できる制度がないか確認してみましょう。
ただし、補助金の内容や対象工事、補助額は年度によって変わります。また、申請期間内であっても、予算上限に達すると受付を終了する制度も少なくありません。
そのため、リフォームを予定している場合は、年明け頃から情報を集め、早めにリフォーム会社へ相談するのがおすすめです。
国の補助金
2026年度は、国が「住宅省エネ2026キャンペーン」を実施しています。
住宅の省エネ化を支援する複数の補助事業をまとめたもので、マンションの浴室リフォームに関連する制度として、次の3つの事業が挙げられます。
- 給湯省エネ2026事業
- 賃貸集合給湯省エネ2026事業
- みらいエコ住宅2026事業
「給湯省エネ2026事業」では、一定の性能を満たすエコキュートなど、高効率給湯器への交換が補助対象になります。
賃貸マンションでは「賃貸集合給湯省エネ2026事業」を利用できる場合があります。既存の賃貸集合住宅で、エコジョーズやエコフィールへ交換する工事が対象です。
「みらいエコ住宅2026事業」では、所定の要件を満たすリフォームを行う場合、高断熱浴槽や節湯水栓なども補助対象になります。
※いずれの事業も対象住宅や対象設備、工事内容などに要件があります。利用したい場合は、リフォーム会社などへ相談しましょう。
参考:国土交通省、経済産業省、環境省|住宅省エネ2026キャンペーン
自治体の補助金
都道府県や市区町村が、マンションの浴室リフォームに使える補助金を設けている場合もあります。
例えば、さいたま市では2026年度に「省エネ・断熱住宅普及促進補助金」を実施しています。住宅の省エネ化を促進するため、高効率給湯機の設置や住宅の断熱改修などにかかる費用の一部を補助する制度です。国や県の補助金と併用できる場合もあります。
ただし、2026年度は、断熱改修が6月26日、高効率給湯機が8月27日に予算上限に達し、受付を終了しています。
参考:さいたま市|令和8年度 省エネ・断熱住宅普及促進補助金
マンションの浴室リフォームで失敗しないための進め方

マンションの浴室リフォームでは、管理規約や工事内容、費用を順番に確認していくことが大切です。具体的に次の流れで進めると、リフォーム後の失敗やトラブルを防ぎやすくなります。
1.管理規約を確認する
まずは、マンションの管理規約を確認し、リフォームに関する制限や申請方法を把握します。内容が分かりにくい場合は、マンションのリフォームに慣れたリフォーム会社に相談すると安心です。
2.希望するリフォーム内容を整理する
「浴室を広くしたい」「寒さを改善したい」「掃除を楽にしたい」など、希望する機能や設備に優先順位をつけます。あわせて、リフォーム費用のおおまかな予算も決めておきましょう。
3.リフォーム会社を選ぶ
知人の口コミや近所での評判、Googleマップの口コミなどを参考に、信頼できるリフォーム会社を選びましょう。現地調査では、現在の浴室や配管を確認してもらい、設置できるユニットバスのサイズや設備を把握します。できれば相見積もりを取り、施工内容や費用を比較しましょう。
4.工事内容と予算を確定する
見積もりでは、ユニットバスなどの商品価格だけでなく、施工費や解体費、想定される追加工事費まで含まれているか確認します。特に、予算オーバーを防ぐため、追加工事費が発生するケースについて事前に確認しておくことが重要です。
5.管理組合への申請を済ませる
工事内容が決まったら、必要な書類をマンション管理組合へ提出し、承認を得てから着工します(申請が必要な場合)。申請書類の作成や提出をサポートしてくれるリフォーム会社を選ぶと、手続きの負担を減らせます。
まとめ:さいたま市周辺の浴室リフォームならアソシクリエイトへ

マンションの浴室リフォームでは、管理規約や申請方法、ユニットバスや浴槽のサイズを事前に確認することが重要です。費用はユニットバス本体だけでなく、解体や配管工事などを含めた総額で比較しましょう。
また、賃貸マンションでは、設備を高機能にしすぎず、入居者ニーズや家賃とのバランスも意識することが大切です。
アソシクリエイトでは、さいたま市周辺の賃貸物件を中心に、浴室リフォームを数多く手がけています。建設業許可を取得し、さいたま市水道局の指定工事店でもあるため、水回りの工事も安心してお任せいただける体制です。大手デベロッパーの工事で培った豊富な経験を活かし、ご予算やご要望、物件の状況に応じた最適なリフォームプランをご提案します。
リフォームをご検討の際は、下記よりお気軽にお問い合わせください。



