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空室対策アイデア12選!大家・管理会社必見の最新手法とは

はじめまして。不動産ライターの矢口美加子です。
ライター業の傍ら、家族が所有する賃貸物件の契約管理にも携わっており、賃貸経営の中でも「空室」は、私自身も何度も頭を悩ませたテーマでした。

賃貸経営において、空室は収益を圧迫する最大の課題です。
「せっかく購入した物件がなかなか埋まらない」「退去者が出ると次の入居者が見つかるまで不安」と感じる大家さんや管理会社は少なくないでしょう。

しかし、ただ手をこまねいているだけでは、物件の老朽化とともに空室期間は長くなる一方です。

本コラムでは、実際に現場で効果があった空室対策を、管理会社・オーナー目線で厳選してお伝えします。

矢口 美加子
執筆・監修 矢口 美加子
宅地建物取引士・整理収納アドバイザー1級・福祉住環境コーディネーター2級。
不動産やリフォーム、不動産投資などに関する記事を複数のメディアで執筆。ライター業のほかに、家族が経営する投資用物件の入居者管理もこなす。

 

空室が発生する原因

空室が発生するには何らかの原因があると考えられます。

はじめに、空室が発生する原因について解説しましょう。

物件そのものにマイナス要素がある【家賃・築年数・立地条件など】

まず、前提として、物件そのものにマイナス要素があると、そもそも入居者が入りにくい可能性があります。

例えば、以下のようなケースです。

・家賃が高すぎる

・築年数が古く、設備が不十分

・立地条件が良くない

・間取りやデザインが時代に合わない

・物件の状態が悪い(清掃・美化不足、修繕の遅れ)

・物件構造・品質の問題

周辺の類似物件や競合物件と比較して、家賃が相場よりも大幅に高い場合、入居希望者から敬遠されることも考えられます。

築年数が古い物件は外観や内装の古さに加え、独立洗面台や宅配ボックスなど最新の設備が備わっていないことで、入居希望者から選ばれにくいケースがあります。

「駅から遠い」「交通アクセスが悪い」「周辺に商業施設が少ない」など、立地そのものがニーズに合わない場合も空室となる原因の一つです。

「和室が多い」「収納が少ない」「内装デザインが時代遅れ」など、現代のライフスタイルに合わない間取りやデザインは入居者を遠ざけます。

内見時に部屋が汚い、破損箇所がある、カビ臭い、共用部が荒れているなど、清潔感や管理状態が悪いと入居への意欲が失われるでしょう。

防音性が低い、日当たりが悪い、湿気がこもりやすいなど、建物の基本的な性能に問題がある場合も、長期的な空室につながるケースが見受けられます。

市場から良くない影響を受ける【供給過多・景気変動・季節など】

市場の変動により良くない影響を受ける場合もあります。

例えば、以下のようなケースです。

・競合物件の増加による賃貸物件の供給過多

・人口減少・世帯数の変化

・季節的要因

周辺エリアで新築マンションやアパートが大量に供給されたり、賃貸物件全体が増加したりすると、相対的に既存物件の競争力が低下するため空室が増えやすくなります。物件があるエリアの人口が減少していると、賃貸需要が少なくなります。

引っ越しが集中する3月~4月の繁忙期を過ぎると、空室の解消が難しくなる傾向があります。

管理・運営を適切に行なっていない【募集活動・管理会社の質 ・審査基準など】

管理・運営が適切になされていないと、空室が長期化する懸念があります。

例えば、以下のようなケースです。

・募集活動を的確かつ積極的にしていない

・内見対応が遅く不手際がある

・審査基準が厳しすぎる

「募集広告の写真が魅力的でない」「不動産ポータルサイトへの掲載が遅い、または掲載されていない」など、物件の情報が適切に発信されていないと入居者はなかなか見つかりません。

内見希望者への対応が遅く、内見時の案内に不手際がある場合も、入居者が入る機会を逃してしまいます。

入居審査の基準が厳しすぎると、多くの入居希望者を逃してしまう可能性があります。

空室対策をするメリット

ここでは空室対策をすることで、オーナーが得られるメリットについて解説します。

安定した家賃収入の確保

最も大きなメリットは、毎月安定した家賃収入を得られることです。

空室が減れば、オーナーは物件から得られる収益を予測しやすくなり、ローンの返済や管理費、固定資産税といった毎月の固定費を滞りなく支払うことができます。

キャッシュフローが安定し、賃貸経営の基盤が強固になるでしょう。

物件価値の維持・向上

空室対策では、主に物件の清掃や修繕、設備のアップグレードなどが行われます。

物件を良好な状態に保ち、経年劣化を最小限に抑えることも可能です。

入居者が長期的に住み続けると物件の稼働率が上がり、市場での評価も高まります。結果として物件価値の維持・向上につながり、将来的な売却時にも有利になります。

不法侵入などリスクが減る

空室が少なくなると、不法侵入やいたずら、放火といった防犯上のリスクを減らせるのもメリットです。

長期間電気が点いていないなど、明らかに人が住んでいないことが外部から見て分かりやすい物件は、不審者にとって格好のターゲットになります。

入居者がいれば日常生活を行なっているため、不審な動きがあれば気づかれやすいでしょう。さまざまな犯罪行為や問題行動を減らせる可能性があります。

コストをかけずに行える!空室対策アイデア5選

ここでは、コストをかけずに行える空室対策アイデア5選をご紹介します。

物件の清掃を徹底する

建物のエントランスや廊下などの共用部分は、清潔感を保つべき重要なエリアです。

内見時の第一印象はここで決まるため徹底的に清掃しましょう。電球切れの確認も忘れずに行います。

室内は隅々までホコリを取り、窓を磨き、水回りをピカピカにするだけで、清潔感と明るさが格段にアップします。

物件広告を見直す

不動産ポータルサイトやチラシに掲載する写真の質は、内見数を左右します。

自然光が入る日中に撮影し、部屋が明るく見えるように工夫しましょう。

スマートフォンなどの広角機能を活用すると部屋が広く見えます。

撮影前には余計な物を片付け、生活感がなくスッキリとした空間を演出し、部屋の全体像がわかるように複数のアングルから撮影するのも効果的です。

広告の内容は周辺環境の良さをアピールし、最寄り駅やバス停までの正確な所要時間、近隣のスーパーや病院などの生活利便施設を掲載するなど、入居希望者に必要な情報も伝えます。

入居者審査・募集条件を緩和する

長期間空室が続いている物件や周辺に競合物件が多いエリアでは、入居者審査・募集条件を緩和すると空室問題を解消できる可能性があります。

例えば、外国人可、ペット可、高齢者可など、ターゲット層を拡大すると良いでしょう。職業制限や連帯保証人必須などの条件を緩くするのも効果的です。

入居へのハードルが下がるため、入居者を入れやすくなります。

敷金礼金の減額・フリーレントで初期費用の負担を軽くする

特に空室が長引く場合は、入居のハードルとなっている初期費用の見直しを検討しましょう。

例えば、敷金・礼金を減額またはゼロにする、あるいはフリーレントを導入し、1~2ヶ月程度の家賃を無料にします。初期費用を大きく軽減すると心理的・金銭的な負担が減るため入居を決めやすくなります。

適切な家賃を設定する

家賃が相場に見合っていないときも入居者が入りにくくなります。

空室が長引く場合は、家賃が相場よりも高い可能性があるため、周辺の類似物件の家賃相場を徹底的に調査して適切な家賃を設定しましょう。

物件を探している人は、まず家賃を基準に物件を絞り込むため、相場より高ければ内見にすらつながりません。

適切な家賃で募集すると、早期に入居者を見つけやすくなります。

リフォーム・リノベーションで効果が高まる!空室対策アイデア7選

入居者にとって魅力的な物件にすることも空室対策には欠かせません。

ここでは、リフォーム・リノベーションによる空室対策アイデア7選をご紹介します。

水回りの刷新(キッチン・浴室・トイレ・洗面台)

入居希望者が最も重視するポイントの一つが水回りです。古くなった水回りは、物件全体の印象を大きく下げてしまいます。

キッチンのシンクや浴室のユニットバス、トイレを交換すると清潔感が向上し、入居者に喜ばれるでしょう。

温水洗浄便座の設置は今や必須ともいえ、できれば独立型のトイレ・洗面台にするとより高い満足度を得られます。独立洗面台は特に単身者や女性に人気が高いので用意しておきたい設備です。

インターネット無料設備の導入

現在のライフスタイルにおいて、インターネットは電気・ガス・水道と同じくらい欠かせないインフラです。

インターネット無料は、特に若年層や単身者にとって非常に魅力的な訴求ポイントとなり、多少家賃を上乗せしても入居者がつきやすくなります。

内装デザインの刷新(アクセントクロス、床材変更など)

流行を取り入れたデザイン性の高い空間は、入居希望者の目を引きます。

例えばアクセントクロスとして一面だけ色や柄を変えると部屋に個性が生まれ、センスが良い印象を与えます。カーペットや畳からフローリングへの変更や、デザイン性の高いフロアタイルにすることで、物件の雰囲気を大きく変えられます。

ダウンライトやライティングレールなど、おしゃれな照明を導入すると、洗練されたスタイリッシュな空間を演出できるでしょう。

セキュリティ設備の強化

近年は防犯意識が高まっているため、セキュリティ設備は入居者が物件を選ぶ上で性別や年齢を問わず重要な要素です。

例えば、モニター付きインターホンを設置すると来訪者の顔を確認できるため、安心できるでしょう。オートロックをエントランスに導入することで、不審者の侵入を防げます。

防犯カメラを共用部や駐車場に設置すると、不審者への抑止力として期待できます。

宅配ボックスの設置

インターネット通販の普及により、宅配ボックスの需要は非常に高まっています。

共働き世帯や単身世帯では日中不在が多いため、再配達の手間や、荷物を受け取るために在宅しなければならない煩わしさがあるでしょう。

宅配ボックスがあれば24時間好きな時間に受け取れるため、入居者の生活満足度を大きく向上させることが可能です。全ての賃貸物件に宅配ボックスが設置されているわけではないため、競合物件との差別化を図れます。

防音対策

集合住宅の場合、上下左右の騒音トラブルは入居者の大きな不満となり、退去の原因にもなりえます。そのため、防音対策をすることも有効な対策です。

二重窓を設置すると外部からの騒音軽減や断熱効果があるため、入居者が快適に暮らせます。床の防音対策は、下階への生活音を軽減する防音フローリングの導入なども有効です。

デザイン性の高いエントランス・共用部の改修

入居希望者が内見で最初に目にするのは、物件の外観やエントランス、共用部です。古びていたり、手入れが行き届いていなかったりすると、マイナスな印象を与えてしまいます。

清潔感があり、デザイン性の高いエントランスは、管理がしっかりしている印象を与え、物件全体への期待感を高めます。

まとめ|効果的な空室対策アイデアで家賃収入・物件価値を最大化しよう

賃貸経営において空室対策は家賃収入の安定化に直結する極めて重要な戦略です。

効果的な空室対策には、コストをかけるものからかけないものまで多岐にわたります。共通して言えるのは入居者の視点に立ち、物件の魅力を最大限に引き出すことです。

コストをかけた対策は支出を伴いますが、長期的な視点で見れば安定した賃貸経営と物件価値の維持・向上につながり、最終的な収益の最大化に貢献します。

費用対効果をしっかりと見極めた上で、ターゲット層のニーズに合った投資を行いましょう。

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